2005年02月

hoppy sennin frustrated

横浜ウォーカーの増刊号に〈ホッピー仙人〉が掲載され、昨日が発売日だったのだが、今日の〈ホッピー仙人〉は珍しくガラガラだった。たしかこんなことは前にもあったような気がする。何回目かの「野毛飲兵衛ラリー」のとき、私が行くと他に客が誰もいなかったので「あれ?飲兵衛ラリー今回は参加してないの?」と訊くと、「いえ、参加してるんですけどね、混むんじゃないかって常連さんがみんな遠慮してこなくなっちゃうんですよ」とのことだった。まさしく今日もそんな感じで、よく見る顔がほとんどなかった。

仙人の経営上問題があるかもしれないが、あまり混雑している店が好きではない私にとっては好都合な話なので、これからもじゃんじゃん横浜ウォーカーは取材にきてバンバン宣伝してもらいたいものである。

さて、今日の仙人はいつになく不満が鬱屈しているようで、「ムカつくんですよね」ということだった。何がムカつくのかというと、色んな客がきて、「仙人、あたしあそこへ行ってきました」という話を聞き、自分がなかなか行けないところへお客さんたちがどんどん行ってしまい、仙人も欲求不満でストレスがたまっているようだった。(この翌日、仙人は修行に出た)

そういえば、仙人は私が行くといつもこう訊く。

「今日はどこへ行ってきたんですか?」

今度、同じように聞かれたら、こう答えてやろう。

「今日はどこへも寄らずにまっすぐに仙人にきました」

ちどり

〈北村〉を出た私は、すっかり寿司への情熱も日本酒への思いも忘れてしまい、そのまま仲通りを〈ちどり〉へと向かった。

〈ちどり〉のママは魚が嫌いだそうだ。娘の婿さんが正月に「遊びにこい」というので行くと寿司が出てきたという。「魚は食べられないから」というと、遠慮しているのだと思われ無理矢理食べさせられたらしい。結局、吐いたらしいが、それでも「魚は食べられないから」といっても毎年毎年正月に寿司が出るので嫌気がさして正月は旅行に行くことにしたとのこと。

そういうママさんだからお店でもほとんど魚料理は出ない。かといっても肉も出ない。野菜料理が多いようだ。

北村のコロナビールとハムカツ

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パット・メセニーのギターソロを充分堪能し、〈ダウンビート〉をものすごいよい気分であとにした私は、仲通りを〈ちどり〉のほうへ向かった。

〈纏〉で寿司を食べてから、〈侘助〉で日本酒を飲もうと考えていたのだが、なぜかどちらも行く気が失せてしまい、どういうわけか先週入った〈北村〉へ入ってしまった。

コロナビールとハムカツの味が急に思い出されたからである。

「あれはうまかったなぁ」と思いながら〈北村〉の前を通り、通り過ぎようとしたところ引き返しふらふらと入ってしまった。

ダメだ。オレは修行が足りない。

武蔵屋 「しばらく休業致します」

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武蔵屋が休業している話は聞いていた。「もうやってるかな?」と思い、いってみたのだが、やはり「しばらく休業致します」という貼り紙がしてあった。

こりゃ、当分ダメかな?それともこのまま閉店?

パット・メセニーにハツはあるのか?

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「はたしてパット・メセニーにハツはあるのか?」

それを確認することが本日の私に課せられた任務である。

私はその雑居ビルの階段を駆け上がり、恐るおそる〈ダウンビート〉のドアを開けた。いつもの可愛らしい女の子に「ジントニック」と飲み物のオーダーを告げ「それから…」とリクエストをしようとすると、彼女は「パット・メセニーですよね?」と言ってきた。

「わかる?」
「わかりますよ」

と、最早私と彼女はツーカーだ。

運ばれてきたジントニックを飲みながら、「TRAVELS」の1曲目「Are You Going With Me?」がかかるのを待った。

〈ダウンビート〉の店内は薄暗い。その薄暗さがとても心地よいのだ。壁には初代マスターが描いたジャズメンのポートレートが飾られている。

勢いのよい「タ、タン」というドラムの音とともに曲が始まった。独特のリズムが刻まれる導入部から、ライル・メイズのキーボードソロへと続き、ついにパット・メセニーの長いギターソロが一気に始まる。私は頭のなかのギターを弾きながら、彼の音のひとつひとつを辿る。彼の一音一音が哀切と歓喜と幻想と旅情と郷愁を運んでくる。

やっぱり、パット・メセニーにはハツ(Heart)があった。
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